雨樋は、家の屋根から流れ落ちる雨水を安全に地面に導く重要な役割を担っています。

しかし、長年風雨にさらされ続けることで、劣化や破損が起こることがあります。

気づかないうちに雨樋が傷んでいると、雨漏りや家の基礎へのダメージなど、深刻な問題につながる可能性も。

本記事では、雨樋の交換時期や費用、方法について紹介します。

雨樋交換が必要かどうか、判断に迷う方は多いのではないでしょうか。

ここでは、雨樋の交換が必要となる具体的なサインを写真付きで解説し、早期発見・対処の重要性を訴えます。

1:雨樋を支える金具のサビ・折れ

雨樋を支える金具は、長年の風雨や紫外線にさらされることで、サビが発生したり、折れてしまったりします。

もし、金具にサビや折れが複数箇所見られる場合は、雨樋自体が脱落する可能性があり、早急に交換が必要です。

2:雨樋のヒビ割れ・破損

雨樋は、経年劣化や飛来物による衝撃で、ヒビ割れや破損が発生することがあります。

ヒビ割れや破損があると、そこから雨水が漏れてしまい、家の基礎や外壁にダメージを与えてしまう可能性があります。

3:雨樋のゆがみ・変形

雪の重みによる変形や、経年劣化によるゆがみも、雨樋の交換が必要なサインです。

雨樋がゆがんでいると、雨水をうまく排水できず、雨漏りの原因となるだけでなく、見た目の悪化にもつながります。

4:適切ではない傾斜

雨樋は、適切な傾斜がつけられていないと、雨水がスムーズに排水されず、雨漏りや水たまりが発生する原因となります。

軒樋の金具の取り付け位置がずれている、屋根の傾斜が変化しているなど、さまざまな要因が考えられます。

1:雨樋交換にかかる費用

雨樋交換の費用は、使用する素材や長さ、工賃などによって大きく異なります。

一般的には、軒樋の長さ1メートルあたり1万円〜2万円、縦樋の長さ1メートルあたり5千円〜1万円が目安となります。

ただし、これはあくまでも一般的な目安であり、実際に費用がいくらになるかは、現場の状況や使用する材料によって異なるので、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。

2:雨樋交換の流れ

雨樋交換は、以下の流れで行われます。

・足場の設置

まず、安全に作業を行うために足場を設置します。

足場は、雨樋を交換する部分だけでなく、建物の全周にわたって設置される場合もあります。

・軒樋の金具の取り付け

軒樋を支えるための金具を取り付けます。

この金具の取り付け位置によって、雨樋の傾斜が決まるので、非常に重要な作業となります。

・軒樋の取り付け

軒樋を金具に取り付けます。

軒樋は、継ぎ目がないように、専用接着剤でしっかりと接着されます。

・縦樋と金具の取り付け

軒樋から集めた雨水を地面に排水するための縦樋と、縦樋を支えるための金具を取り付けます。

縦樋も、軒樋と同様に、しっかりと固定される必要があります。

雨樋の交換は、家の寿命を長く保つための重要なメンテナンスです。

雨樋に異常が見られる場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

早めの交換によって、雨漏りや家の基礎へのダメージを防ぎ、安心して快適な生活を送ることができます。