自宅で雨漏りに遭遇すると、その瞬間から戦いが始まります。
専門家を呼ぶには時間がかかり、費用も心配です。
そこで、DIYにも興味があるが専門的な知識には自信のない方々に向け、自宅で発生した雨漏りの応急処置法をわかりやすくご紹介します。
今回は、雨漏りの原因となる家の要注意箇所と、すぐにでも実施できる応急対策を解説し、安心して住める環境を守るための知識と技術をお伝えします。
□雨漏りが起こりやすい家の4大要注意ポイント
家の中で雨漏りしやすい場所は大きく分けて4箇所あります。
それぞれにどのような原因があるのかを簡潔に解説します。
1:屋根
最も雨風の影響を受けやすい屋根は、雨漏りが最も発生しやすい場所です。
瓦やスレートのヒビ割れや経年劣化が主な原因であり、特にソーラーパネルを設置している家庭では、装置の取り付けによるダメージが原因で雨漏りすることもあります。
2:ベランダ
ベランダは外からの直接的な影響を受けるため、防水シートの劣化や排水口の詰まりが雨漏りの原因になります。
人が頻繁に出入りすることで発生する物理的なダメージも見逃せません。
3:窓
窓やサッシ周りからの雨漏りは、シーリング材の劣化や窓ガラスと枠のサイズ不一致が引き起こします。
特に雨風が強い日には、窓の周りのカビの発生を確認することで早期発見につながります。
4:壁
外壁からの雨漏りは、塗装の剥がれやシーリング材の劣化、施工不良が主な原因です。
壁に見えるヒビから雨水が浸入し、内部の木材を腐らせる前に早急な対策が求められます。
□天井から水が!自宅でできる雨漏り応急処置のステップ
突然の雨漏りに直面したとき、すぐにできる自宅での応急処置をいくつか紹介します。
*ビニールシートで覆う
最も手軽にできる応急処置は、漏れている箇所をビニールシートで覆うことです。
これにより、雨水の直接的な浸入を防ぎます。
ビニールシートは風で飛ばされないよう重りを用いて固定し、晴れた日には速やかに撤去することがカビ防止にもつながります。
*防水テープで補修
雨漏りの原因となる小さな隙間や亀裂がはっきりしている場合は、防水テープを使用してその部分を封じることが有効です。
テープを貼る前には、対象部分を清潔にし、しっかりと乾燥させてから施工します。
*バケツで水を受ける
内部に雨水が浸入してしまった場合は、床や家具へのダメージを最小限に抑えるため、バケツや容器を使って水を受けます。
このとき、飛び跳ねを防ぐためにタオルを敷くと良いでしょう。
□まとめ
家で発生する雨漏りは、屋根、ベランダ、窓、壁といった特定の箇所から多く発生します。
これらの場所を定期的にチェックし、初期段階での対策を講じることが重要です。
突然の雨漏りにはビニールシートの利用や防水テープによる補修、そしてバケツでの水受けといった応急処置が有効です。
また、これらはあくまでも応急処置のため、早めに専門の会社に対応を依頼することをおすすめします。
これらの知識を活用して、雨漏りによるストレスを最小限に抑え、快適な住環境を維持しましょう。