自宅のメンテナンスに熱心で、小さなトラブルにも自ら対応しようとする方もいらっしゃるでしょう。
今回は、外壁の美観と機能性を維持し、劣化やトラブルを未然に防ぐための重要な情報をお届けします。
外壁の浮きや反りが発生する原因を理解し、予防・対策方法を知ることで、お住まいを長期的に保護する方法を探りましょう。
□外壁が浮く・反る主な原因
外壁、特にサイディングの問題点として頻出するのが、浮きや反りです。
主な原因として、以下の点が挙げられます。
1:防水性の低下による吸水
サイディングの浮きや反りの大きな要因は、外壁表面の塗膜の劣化による防水性の低下です。
この防水性が低下すると、サイディングボードが雨水や湿気を吸収し、膨張します。
特に、窯業系サイディングに多用されるセメント材は、その性質上、吸水しやすいです。
また、晴れた日には日光や気温の影響でサイディングボードが乾燥し、水分が蒸発することで収縮します。
この繰り返しによって、サイディングボードの端が反り上がり、結果的に外壁から浮き出てしまうのです。
2:コーキングの劣化
サイディングボードの間に使用されるコーキング材の劣化も、浮きや反りの原因になります。
コーキング材は時間とともにひび割れや剥がれが生じ、雨水や湿気が浸入しやすくなります。
この結果、サイディングボードは余計な水分を吸収し、膨張と収縮を繰り返すことになります。
□外壁の浮きを防ぐ具体的な対策
外壁の浮きや反りを防ぐための具体的な対策方法には、以下のようなものがあります。
*外壁塗装で防水性を維持する
サイディングの防水性を保つためには、定期的な外壁塗装が不可欠です。
外壁塗装によって、サイディングの表面を保護し、水分の浸入を防ぎます。
一般的に、外壁塗装のメンテナンスは10年に一度が理想とされていますが、使用している材料や環境によっても異なります。
劣化の兆候を見逃さず、適切なタイミングでの再塗装が重要です。
*こまめにシーリングのメンテナンスを行う
サイディングボード間のシーリングも、外壁塗装と同様に定期的なメンテナンスが必要です。
シーリング材は劣化しやすく、外壁塗装よりも早くメンテナンスが必要になることが多いです。
定期的にチェックを行い、劣化が見られた場合は早めに対処しましょう。
□まとめ
今回は、自宅の外壁、特にサイディングの浮きや反りの原因と、これを予防するための具体的な対策方法について解説しました。
防水性の低下による吸水とコーキングの劣化が主な原因であることを理解し、定期的な外壁塗装とシーリングのメンテナンスによって、これらの問題を未然に防げます。
この情報を活用して住まいの長期的な維持管理に役立てることを願っています。