遮熱塗料とは、主に屋根に用いられる塗料で、名前の通り熱を遮る塗料のことを指します。
しかし、メジャーな塗料ではないため、聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、遮熱塗料のメリットと遮熱塗料がおすすめなケースについて解説するので、是非参考にしてみてください。
□遮熱塗料のメリットとは?
遮熱塗料は、夏の暑さを減らす効果があります。
これは、太陽光を反射し、熱を放出する2つの特性によるものです。
この塗料は、屋根や外壁の表面温度を大幅に下げられ、結果として室内温度も下がるのです。
1:遮熱効果で夏の暑さを減らせる
塗装された屋根は、表面温度が約10度下がり、それが室温の約2度の低下につながります。
遮熱性がない場合、屋根の温度が60度以上になることもありますが、遮熱塗料によって大幅に減少します。
2:冷房代の節約
室温が下がると、エアコンの使用量が減少し、電気代の節約につながります。
例えば、エアコンの設定温度が1度低下すると、電気代は約10%節約できるとされています。
これにより、長期間にわたって大幅なコスト削減が期待できるのです。
3:建材の耐久性向上
遮熱塗料は、建材が日射によって受ける熱ダメージを減少させます。
これにより、屋根材や外壁材の劣化を防ぎ、長期的にはメンテナンスコストの削減にも寄与します。
4:補助金の利用可能性
遮熱塗料は、エネルギー効率の改善に寄与するため、地域によっては補助金や助成金が提供されるケースがあります。
リフォームと併せて検討することで、さらなる経済的メリットが得られる可能性があります。
□遮熱塗料がおすすめなケースとは?
遮熱塗料は、特定の条件を満たす住宅に特に効果的です。
以下のケースでは、その効果を最大限に活用できるでしょう。
*屋根が金属材でできている
金属材の屋根は、熱伝導率が高く、太陽光の影響を強く受けます。
遮熱塗料を使用することで、太陽熱の伝達を抑制し、室内温度の上昇を抑えられます。
*吹き抜け天井がある
吹き抜け天井がある家は、屋根の温度が室内温度に直結しやすいため、遮熱塗料による効果を実感しやすいです。
また、冷房効率の向上にもつながります。
*3階建ての住宅
3階建ての住宅では、上層に行くほど太陽の影響を受けやすく、遮熱塗料による効果が顕著になります。
屋根だけでなく外壁への適用も、室内温度の低下に大きく寄与します。
□まとめ
遮熱塗料は、夏の暑さ対策として魅力的な選択肢です。
この塗料は、屋根や外壁の表面温度を下げることで室温を減らし、冷房コストの削減に寄与します。
また、建材の耐久性を高める効果もあり、長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。
特に、金属材の屋根を持つ住宅、吹き抜け天井や、3階建ての住宅では、その効果を最大限に享受できるでしょう。