塗装工事の効果的な進行と美しい仕上がりには、塗料の乾燥時間の理解が不可欠です。
外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りという重要な工程があり、それぞれの乾燥時間には特有の要点が存在します。
本記事では、各工程の適切な乾燥時間と乾燥段階の種類についてご紹介します。
□外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの乾燥時間
*下塗りの乾燥時間
外壁塗装で必要な3回塗りのうち、最初に行うのが下塗りです。
3時間以上7日以下が、次の工程に進むために必要な乾燥時間になります。
具体的な乾燥時間は塗料によって異なるため、防水系は約16時間、フィラー系は4〜6時間、シーラー系は2〜3時間と見積もっておきましょう。
塗料の乾燥を待って長く放置しすぎると、ホコリが付着して塗装の質が低下する恐れがあることに注意が必要です。
*中塗りの乾燥時間
下塗りの次の段階が、中塗りです。
中塗りが完了してから次の工程に進むまでには、約3〜4時間の乾燥時間を要します。
塗料の種類によっては最大7日かかる場合もあります。
油性塗料は水性塗料よりも乾燥が早いため、工事期間の短縮を望んでいる方におすすめです。
*上塗りの乾燥時間
最後の工程は、上塗りです。
上塗りの乾燥時間は、養生の剥がしが可能な翌日以降が目安です。
失敗しないためにも、気温の変化を考慮し、日をまたいで乾燥させると良いでしょう。
上塗りは、水性、1液型、2液型溶剤の区別なく、同じ乾燥時間が適用されます。
□外壁塗装における乾燥段階の種類
外壁塗装の塗料は段階を踏んで乾燥していきます。
塗料がどの段階になると次の工程に進めるのでしょうか。
以下で、塗料の乾燥段階の種類を確認していきましょう。
1:指触乾燥
最初の乾燥段階は指触乾燥です。
塗装後1〜2時間で、指で軽く触れても塗料が付かない程度になります。
塗膜の内部はまだ乾燥していないため、この段階では次の工程に進めません。
2:半硬化乾燥
指触乾燥の次の段階が、半硬化乾燥です。
塗膜が軽く擦れても傷が付かない状態になり、数時間から1日程度で達成されます。
この段階になると、次の工程への進行が可能です。
3:硬化乾燥
硬化乾燥は、塗膜を強く擦っても傷が付かない状態で、約1週間の乾燥時間が必要です。
外観上は乾燥していますが、内部ではまだ硬化が続いています。
4:完全乾燥
最終段階は完全乾燥で、塗膜の内部硬化が完了した状態です。
これには2週間から1カ月程度かかります。
□まとめ
外壁塗装の成功は、適切な乾燥時間の理解と遵守にかかっています。
各塗装工程の乾燥時間を適切に守ることで、塗料の効果を最大限に引き出し、長持ちする仕上がりを実現できます。
この記事で紹介したポイントを参考に、効果的な外壁塗装を行いましょう。