外壁の色あせは、家全体の印象の悪化につながってしまいます。
では、何が原因で外壁が色あせてしまうのでしょうか。
今回は、外壁が色あせる原因と、それを防ぐための塗料の色選びについて解説します。
色あせた外壁に悩む方、またはこれから塗り替えを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
◻︎外壁の色あせの原因
*紫外線
外壁の色あせる最も一般的な原因は、紫外線の影響です。
紫外線は塗料の原子構造を破壊し、その結果、色が失われます。
この紫外線の影響は、外壁が日々太陽の光に晒されることで、時間と共に蓄積されていきます。
特に強力な塗料も、時間が経つとその効果が弱まり、最終的には色あせてしまうのです。
*化学変化
日光以外に、外壁は化学変化による色あせも避けられません。
金属部分が酸化して錆びる過程や、外壁の素材自体が変質してしまう場合もあります。
これは厳密には色あせではないものの、外見上は同じように美観を損ないます。
特に、汚れを落としても元の色に戻らない場合は、この化学変化が原因である可能性が高いです。
*施工ミス
中には、施工ミスが原因で色あせにつながることもあります。
例えば、塗料が完全に乾かずに重ね塗りされると、塗料内の水分が多くなり、色あせが早まります。
また、施工管理が不適切であると、使用される塗料自体が劣化している可能性もあり、それが色あせを招くこともあるのです。
施工ミスによる色あせを防ぎたい方は、DIYで外壁塗装するのではなく、当社のような評判の良い塗装会社に依頼するようにしましょう。
◻︎色あせしにくい塗料の色
1:白
白は酸化チタンを主成分としており、紫外線に対する耐性が高い色です。
しかし、この酸化チタンが紫外線によってラジカルを発生させる場合があり、これが樹脂を劣化させる原因となります。
つまり、白は色あせには強いものの、他の劣化要因には注意が必要です。
ラジカルの影響を抑制する塗料を選ぶことで、この問題を解決しましょう。
2:黒
黒の塗料は、炭素が主成分となっており、日光による分解が少ないため色あせにくいです。
しかし、黒は光を吸収しやすく、その結果、外壁材自体が熱を持ちやすくなります。
この熱が外壁や塗料に悪影響を与え、色あせや他の劣化を促進してしまうかもしれません。
特に窯業系の外壁材は熱による影響を受けやすいため、黒の使用には慎重な選択が求められます。
3:青
青は、ウルトラマリンをはじめとした顔料が使われ、紫外線の影響を受けにくい特性を持っています。
この特性により、青は外壁の色としても長持ちする傾向にあります。
しかし、色選びは色あせだけでなく、他の要素も考慮する必要があります。
青を選ぶ際も、その他の劣化要素に対する耐性を確認しておくことが重要です。
◻︎まとめ
外壁が色あせる原因は多種多様であり、それぞれに対応する方法が存在します。
色あせに強い塗料の色選びも重要なポイントですが、それだけで決めるわけにはいきません。
各色には一長一短があり、その全てを理解した上で、総合的な判断を下すことが最良の策と言えるでしょう。