外壁塗装を検討している方々にとって、塗料の選び方は1つの大きな課題です。
塗料を選ぶ際のポイントの一つとなるのが、「親水性」です。
この記事では、塗料の親水性とは何であるか、そのメリットとデメリットについて簡単に解説します。
塗装の選択に迷っている方、親水性についての知識を深めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
◻︎塗料の親水性とは?
1:親水性の基本的な性質
親水性とは、文字通り「水に親しむ」性質を指します。
この性質を持つ塗料は、水と接触するとその表面に薄い水の膜を形成します。
この水の膜が、塗料の多くの特性に影響を与えるのです。
2:親水性の汎用性
親水性は特定の塗料に限らず、ウレタン塗料やシリコン塗料、フッ素塗料など、多くの種類の塗料が持つ性質です。
そのため、親水性を持つ塗料を選ぶ際には、他の機能性も考慮しながら選ぶ余地が広がります。
3:親水性の持続期間
親水性がどれくらいの期間持続するのかは、塗装される外壁の状態や塗料自体の耐用年数に依存します。
耐久性の高い塗料を選べば、親水性も長く持続する可能性が高いです。
4:親水性と外壁の湿気
親水性のある塗料は水に濡れやすいですが、それが外壁内部の湿気やカビの発生につながるわけではありません。
親水性は塗膜の表面に作用するものであり、建物の内部に影響を与えることは少ないのです。
◻︎親水性塗料のメリットとデメリット
*メリット
1:自浄作用
親水性塗料の最大のメリットは、雨水で外壁の汚れを洗い流す能力があることです。
この自浄作用は、ホコリや油汚れにも有効で、塗膜が水とよく馴染むために汚れが浮かびやすくなります。
2:長期的な効果
親水性の効果は、塗料自体の耐用年数とほぼ同じ期間持続します。
これは、1度塗装すれば長期間にわたってメンテナンスの手間を省けるという点で非常に価値があります。
*デメリット
親水性塗料のデメリットとして挙げられるのは、雨が降らないとその効果を発揮できない点です。
特に乾燥した地域や季節では、この自浄作用を期待することは難しいでしょう。
また、雨が多く振る地域かどうかに関係なく、建物の形状や位置によっては雨が当たらない場所も存在するでしょう。
そのような場所では、親水性の効果が薄くなり汚れが溜まってしまうため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
◻︎まとめ
親水性塗料は、その自浄作用や長期的な効果により、多くの人々に選ばれています。
しかし、その効果は雨に依存するため、地域や季節によってはそのメリットを十分に享受できない場合もあることを知っておきましょう。
親水性塗料を選ぶ際は、これらの点を考慮して、最も適した塗料を選んでください。